■無雙直傳英信流居合術とは


●由来

居合神社
居合神社

流祖は林崎甚助源重信で永禄年間の人である。

亡父の敵を討たんとして林崎神社に祈願し居合の妙理を悟り、

林崎夢想流と称し敵討ちを果たした。

この流派は重信流とも称した。

以来幾多の分流を生んだが、

中でも第七代長谷川主税助英信は古伝の技に独創を加え、

その術が精妙であったことから長谷川英信流と呼ばれ、

また、無雙直傳英信流と称せられた。

延宝二年(1675年)第九代 林六太夫守政が土佐藩に仕え、

英信流は土佐藩へ流布。

以降土佐藩はこれを門外不出の流儀として庇護し伝承してきた。

第十七代大江正路子敬が武道の衰退を憂慮し、全国に

当流を流布、教傳に努力された。

第十八代山内豊健は「居合詳説」を発刊。

第十九代河野兼光は東京都豊島区に明武館を創設。

第廿代尾上政美がこれを継承。

関口髙明が第廿一代を継ぎ髙明塾を創設。

現在(公財)日本武道館日本古武道協会正会員。 

 


●流儀の特徴

 当流儀は仮想敵に対してと、実際に相手がいて行う術があり、

刀操術においては、長いものは短く、短いものは長く、重いものは軽く、

軽いものは重くの心持ちで身体の運用をはかる。

 

 刀刃を上にして鯉口を見せずに必殺の抜き付け・斬り下ろし・納刀をする。

奥居合になると鞘離れ・納刀に迅速さが加わり、居合の生命である抜き付け・

斬り下ろしに活力がある。

また、当流儀は坐居合と立居合とがあり、坐姿居合には正坐と立膝姿がある。

 

組太刀においては、当然の約束事の中に真剣勝負の意気込みを持って行うを大事とし、その中での体の運用、間合、刀操を体得する。

 


●系譜

 初代 林崎甚助源重信

 二代 田宮平兵衛業正

 三代 長野無楽入道槿榑斎  

 四代 百々軍兵衛光重

 五代 蟻川正左衛門宗績

 六代 万野団右衛門信定

 七代 長谷川主税助英信

 八代 荒井勢哲清信

 九代 林六太夫守政

 十代 林安太夫安政

十一代 大黒元右衛門清勝

十二代 林益之丞政誠

十三代 依田万蔵敬勝

十四代 林弥太夫政敬

十五代 谷村亀之丞自雄

十六代 五藤孫兵衛正亮

十七代 大江正路子敬

十八代 山内豊健

十九代 河野兼光

 廿代 尾上政美        

廿一代 関口髙明 


●髙明塾とは

 髙明塾とは、無雙直傳英信流居合術第廿一代を継承した関口髙明が、東京豊島区南長崎の明武館を発展させ東京都大田区に創設した道場です。無雙直傳英信流の中にあって、財団法人日本武道館・日本古武道協会に加盟認可され、多年の功績を称えられ、「日本古武道功労表彰」を受章致しました。

 居合道を通じての国際交流から、世界平和の恒久化を目指し実践、世界各地に居合道を教導し、現在では60か所において塾生が日夜稽古に励んでおります。